アーティストインタビュー: アーサー・ファン

10月16日まで毎週新しい東京クラーラのアーティストインタビューをします。是非このウェブサイトを毎週見て下さい。 初回のアーティストインタビューはアーサー・ファンです。 よろしくお願いします。 1. 最も影響を受けた芸術家は誰ですか。 私にとって重要なのは、記録、マッピング、文書、システム、変化、身体などを使って、作品や製作過程に日常的な実践を伴う作家です。河原温、ダニカ・フェルプス、マーク・ロンバルディ、サラ・ジー、デビッド・バン、ジョン・ケージ、ティム・ホーキンソン、マシュー・リッチー、ジュリー・メーレトゥ、メアリー・ケリー などは、私の作品に日常的に影響を及ぼしています。 2. どこでインスピレーションを受けますか。 毎日の生活を繰り返す中で、です。 3. あなたのスケッチブックはどんなものですか。 私のスケッチブックはさほど面白いものではありません。基本的にリストが何ページも続いています。あまりドローイングはありません。通常、私は作品のアイディアを頭の中でまとめて、それを実行します。ほとんどの作品は既に決まったやり方に基づいているので、あまり試行錯誤は無いのです。いつも他のアーティストのスケッチブックを羨ましいと思いますし、自分のスケッチブックも視覚的にもっと面白ければいいのにと思っています。 「東京クローラ」に向けて、もっと視覚的な思考を持つように決めました。様々な考えをできるだけ多くスケッチブックに記録しています。リスト、ドローイング、計算など、どんな形であってもです。「東京クローラ」のオープニングに向けて進んでいく中で、スケッチブックの内容も投稿したいと思っています。 4. あなたの最も初期の作品はどんなものでしょうか。 10歳くらいまでたくさんの絵を描いていたのを覚えています。しかし、コミュニティーセンターの絵画教室で嫌な経験をしてからアートが嫌いになりました。それから大学に入るまで作品を作っていないのです。大学1年と2年の間に、興味本位でアクリル絵画のクラスを取ってみました。そこでの最初の作品はモノクロームで描いた自分の鍵の絵です。このクラスで良く覚えているのは、その夏のほとんどをポール・セザンヌの『エスタック』の模写に費やしていたということです。今日まで、両親が額装までして家に飾っている唯一の私の作品です。 5. 今回の展覧会でのあなたの作品は、ネットワークの更新という「東京クローラ」のテーマにどのように関連しているのでしょうか。 「東京クローラ」での私の作品は、今のところ『歩く記憶(地球は平坦じゃない)[Memory Walks (The World Is Not Flat)]』と題されていて、2012年の後半から製作を続けている『場所細胞の記録 [Place Cell Recordings]』という長期的なプロジェクトの一部となっています。 毎日の徒歩による移動には、家から駅、駅からバス停、駅から仕事場、家からスーパーマーケット、家からデパート、スーパーマーケットからドラッグストアなどの道のりが含まれます。時には、新たな行先や違ったルートを取ることもありますが、ほとんどの場合は平凡な徒歩の行程です。私の作品製作は、生活上で起こる面白い出来事ではなく、ほとんど気が付きもしないような毎日の活動という側面を探求しています。今回の新しい作品では、私の意識が、歩くルートからどんな空間を創り出しているのか、そして絶え間なく変化し続けるその空間の記憶に関心を抱いています。 […]

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